ハリアー新型の燃費、実燃費をディーラーで直接確認し評価してみよう！
トヨタ 新型ハリアーは、数あるミドルサイズSUVの中でも燃費のいいモデルです。
中でもハイブリッド車については、トヨタのハイブリッドシステム「THSⅡ」を搭載しており、「JC08モード」燃費においては、21.4km/Lという低燃費をたたき出しています。
しかし一方で「カタログ燃費より実燃費が悪い」という話もよく聞きます。
トヨタ 新型ハリアーの燃費って、実際のところどうなんでしょうか？
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ハリアー新型の燃費と実燃費を比較し、燃費向上の可能性を探った！
引用：https://toyota.jp/harrier/
トヨタ 新型ハリアーは、「JC08」モードにおける燃費測定法によって算出された燃費を、カタログに記載しています。
燃費をパワーユニットと駆動方式別に、一覧表にしてみました。
| JC08モード燃費 | ターボ車 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
| 2WD
（FF、前輪駆動車） |
13.0 | 設定なし | 16.0 |
| 4WD
（4輪駆動車、E-Four含） |
12.8 | 21.4 | 14.8 |
やはりハイブリッド車の燃費がずば抜けていることが分かります。
一方でガソリン車については、他社メーカーのミドルサイズSUVと比較すると、やや劣るような印象を受けますが
これはおそらく装備が充実することで増加した車重の影響を受けたものだと思われます。
では次に、実燃費について見ていきましょう。
実燃費については、「価格.com」のユーザーレビューで上げられた燃費をもとに調査します。
| ターボ車 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
| 2WD
（FF、前輪駆動車） |
10.5 | 設定なし | 13.0 |
| 4WD
（4輪駆動車、E-Four含） |
10.0 | 14.0 | 12.0 |
様々な条件が一緒くたとなった値ですので、乗り方や個体差はもちろんあるものの、おおよそこのような分布となっています。
こうして見ると、実際のユーザーの使い方においては、ハイブリッドシステムのメリットを活かしきれていない実情が浮き彫りになってきますね。
一方で「ガソリン車で18km/L走った」というようなレポートも目にします。
どうして、カタログ燃費と実燃費はこんなにも差があるのでしょうか。
そして、こうした低燃費は、どうすれば出せるのでしょうか。
ハリアー新型の燃費についての実態は？？
引用：https://ilovedemio.com/archives/10951
あなたは「カタログ燃費」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
その名のとおり「カタログに表記された燃料消費率（＝燃費）」のことです。
そしてこの「カタログ燃費」という言葉は「実燃費と値が異なる」という文脈で使われることが多いです。
クルマをカタログを読み込んでじっくり吟味し、納得して新車購入に至った人の多くがぶち当たるのが、「カタログの燃費と実際の燃費が違う」という問題です。
「カタログ燃費」と「実燃費」の差はなぜ生まれる？
当然（という言葉は正しくないかもしれませんが）、トヨタ 新型ハリアーでもこの問題は存在しています。
上記の表を見ても分かるように、特にエコを謳うことで低減税率を適用されているモデルほど、カタログの値との乖離が激しいですね。
ではカタログに記載されている燃費はウソなのかというと、そういうわけではないのです。
カタログに記載されている燃費は、国土交通省の定めた燃料消費率測定法である「JC08（ジェーシーゼロハチ）」に従って測定された値です。
この「JC08」によって測定された燃料消費率を、そのクルマの「燃費」としてカタログに表示してよいこととなっています。
そして、この測定法によってある一定以上のエコロジー性能（＝環境対応）に関する基準値（＝燃費目標）を達成したクルマに関しては、自動車取得税・自動車重量税などの各種税金に対する低減税率が適用され、車両購入時に減税または免税されたりします。
クルマは、カタログ上の燃費が良いほうがより競争力があり（＝売れる）、
税金が減免されれば、支払い総額上においても競争力が増します（＝売れる）。
ですので、自動車メーカーはこの「JC08」において算定される燃費を、たとえ0.1でも良くするために日々改良を続けています。
たとえそれが「JC08」モード燃費における改良であって、実燃費における改良とはならなくても、です。
「JC08」の問題点と、新基準「WLTC」の採用
「JC08」で測定された燃費と実燃費に差が出てしまう理由は、その測定法によるためです。
この測定法は、それ以前の燃費測定法（10・15モード燃費）より、より現実の環境・使用方法に近づけることで、カタログ燃費と実燃費との差を解消することを目的に策定されました。
「JC08」モード燃費が採用された結果、カタログの燃費が全体的に1割ほど低減し、若干ではありましたが実燃費に近づきました。
しかし自動車メーカー側は、この「JC08」モードに即した開発を行うことで、カタログの燃費を改善していくようになりました。
現在の自動車メーカー各社による燃費競争とは、「カタログ上の燃費競争」であって、実際の燃費についてのものではありません。
こうしてカタログ燃費と実燃費の乖離がますます進むこととなったわけです。
そこで、2018年10月から、新たな燃費測定基準が施行されることとなりました。
それが「WLTC」と呼ばれる新基準です。
クルマの燃費表示「WLTCモード」とは何ですか？（JAF：日本自動車連盟）
燃費の測定の基準を「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つに定め、これらによって測定された燃費と、この3つの平均値を「燃料消費率（＝燃費）」としてカタログに表示できるようにしました。
トヨタ 新型ハリアーは、2017年6月のビッグマイナーチェンジでは、まだ「JC08」モード燃費のみの表示で、「WLTC」モード燃費については採用されていません。
トヨタ 新型ハリアーにはハイブリッドモデルもあり、環境対応モデル＝エコカーとしての地位から、こうした環境に配慮した取り組みには積極的であって欲しいものです。
噂されているフルモデルチェンジで登場する、次期ハリアーでの採用が期待されます。
トヨタ 新型ハリアーの実燃費をディーラーで確認するには？
引用：https://toyota.jp/harrier/interior/cockpit/
トヨタ 新型ハリアーの燃費のことについてあれこれ考えてきました。
まず分かったのは、カタログの燃費は実際の燃費とはどうやら違いそうだということ。
かといって、ネットの口コミを見ていても、報告されている燃費の値にかなり大きなバラツキがあり、あくまで参考にしかならないということ。
これはおそらくその方個人の使い方によって燃費が大きく変わるということを示唆しています。
では、あなた自身がトヨタ 新型ハリアーに乗ったら、どんな燃費になるのでしょうか。
販売店（ディーラー）で、それを調べる方法をお伝えします。
トヨタ 新型ハリアーの燃費ってどうやって調べるの？
燃費を具体的に調べる方法としては、昔ながらの超アナログかつ超正確な「満タン法」という燃費測定法が存在します。
- 満タン法
- ハリアーのガソリンを満タン状態にします。
- トリップメーターをリセット（＝0km）します。
- ガソリンが一定以上減るまで走行します。
- 再びガソリンを満タン状態にします。
- トリップメーターの走行距離数を、4.で給油したガソリンのリッター数で割ります。
- 測定完了です
この方法では、前回の給油から今回の給油までの間の走行中の燃費を正確に測定できます。
しかし実際には様々なところを走るため、これをガソリン給油毎に行い、その記録と平均値を取ることによって、あなたのトヨタ ハリアーのほぼ正確な燃費を知ることができます。
しかし、これをディーラーでの試乗で行うことは極めて困難です。
では、どうすればディーラーの試乗であなたの使用法での燃費を知ることができるのでしょうか。
そのためには、トヨタ 新型ハリアーに装備されている「マルチインフォメーションディスプレイ」を利用します。
引用：https://autoc-one.jp/toyota/harrier/newmodel-1539166/photo/0176.html
「マルチインフォメーションディスプレイ」とは、運転席のメーター内の中央にある縦長のTFT液晶のことです。
この「マルチインフォメーションディスプレイ」は、クルマの状態などのほかに、上記画像のように「始動後の平均燃費（＝今回の運転での燃費）」を表示させることができます。
ここを試乗後に見ることによって、あなたのトヨタ 新型ハリアー試乗中の燃費を知ることができます。
もっとも、試乗もディーラーの定めた試乗コースをゆっくり走るというケースがほとんどでしょうし、
ディーラー側もわざわざ燃費が悪くなるような、ハリアーが不得意とする試乗コースを設定することはありませんので、
結局のところはあくまで「参考値」ということにしかならないことに注意しましょう。
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